今回は、介護の現場で働く人も介護認定を受ける人でも誰もが気になる「要介護認定調査」について、深堀りしてみたいと思います。
要介護認定調査ってなに?
要介護認定調査とは、簡単に言うと「この人がどれくらいの介護が必要か」を詳しく調べること。この調査の結果によって、介護サービスの種類や利用時間などが決まるんです。それだけに誠実に正直に正しく伝えることがとてもとても大事になります。
調査は誰が行うの?
この調査は、特別な資格を持った「認定調査員」と呼ばれる人が行います。彼らは、保健や医療、福祉に関する知識が豊富で、調査対象者の状態を正確に把握する必要があります。主には地域で働くケアマネジャーと呼ばれる人が行う事が多く、ケアマネジャーとして業務を行いながら兼務で調査を行っているパターンや市が委託して選任で調査業をされている人もいます。
1回当たりの調査フィーは概ね4,000円程度となります。1日4件訪問で16,000円
調査ってどうやってするの?
調査では、実際に自宅を訪問して、日常生活の様子などを詳しく聞きます。「ご飯を一人で食べられますか?」「お風呂に入れますか?」といった具体的な質問から、「最近、いつもと同じように過ごせていますか?」といった、より深い質問まで、様々なことを聞かれます。この為調査を受ける側は回答内容に虚偽などあっても整合性が合わなくなり深堀されてしまいます。
正直に誠実に回答する事が望まれます。
調査で大切なこと
調査員側は、ただ単に質問に答えるだけでなく、調査対象者の表情や動作など、様々なことに注意を払う必要があります。例えば、「この人は、質問にちゃんと理解できていないのかな?」とか、「何か言いにくいことがあるのかな?」といったことに気付いて、適切な声かけをすることが大切です。
そもそもベテラン職員がケアマネになり、そのケアマネが調査員の研修を受けてから調査を長く行っている事が多いので違和感にすぐに気が付くことになります。頼もしいですね
調査結果はどうなるの?
調査結果をもとに、コンピューターで介護が必要な時間が計算されます。しかし、この計算結果がそのまま最終的な認定結果になるわけではありません。
その後、介護認定審査会で、調査結果や医師の意見などを総合的に判断し、最終的な認定が行われます。
調査でよくあること
調査員といて活動していると、様々なことが起こります。
例えば、
- 調査対象者が、自分の状態を正確に伝えられない場合
- 家族や介護者が、調査に協力してくれない場合
- 調査中に、急な体調の変化が起こる場合
など、予想外の事態に直面することもあります。以下に苦労する事も多いです。
調査員の苦労
認定調査員は、このような様々な状況に対応しながら、正確な調査結果を出す必要があります。それは、とても責任が重く、大変な仕事で、1日に何件も訪問しなければなりません。
調査結果の大切さ
調査結果は、介護サービスの計画を立てる上で、とても重要な情報となります。正確な調査結果に基づいて、一人ひとりに合った適切なサービスを提供することが、介護の質向上につながります。
まとめ
要介護認定調査は、一見簡単そうに見えますが、実際には、多くの知識と経験が必要な、とても奥深い仕事です。
認定調査員は、調査対象者やその家族と信頼関係を築き、丁寧な聞き取りを行うことで、正確な情報を収集し、適切なサービスにつながるよう尽力しています。
読者へのメッセージ
この文章を読んだあなたも、いつか介護が必要になるかもしれません。その時に、自分がどのようなサービスを受けることができるのか、少しでも理解を深めていただけたら幸いです。
また、介護に関わる仕事に興味を持った方も、ぜひこの分野で活躍してみてください。
/https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-12300000-Roukenkyoku/0000077372.pdf
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