介護認定調査の概要
介護認定調査は、介護が必要な方の心身の状態を評価し、介護保険サービスの利用に必要な「要介護度」を決定するための手続きです。
介護認定調査を受けるのはどんな人?
- 日常生活に支障が出てきたと感じている人
- 病気やケガの後、以前のように生活できなくなった人
- 高齢になり、身体機能が低下してきた人
自分や家族の主観で体力落ちたなぁーと感じて申請はできますが、一般的には主治医に相談すると良いです!その理由は介護認定の際に、主治医の意見が必要です。
医師の意見が基準となる為、事前に相談しておくと良いでしょう!
医師から認定を受けた方が良いと言われるケースも多いのですが、医師は生活の困りごとを事細かに把握できる人ばかりではありません。こちらから医師に相談する方が確実でしょう!
また病気や怪我でも一過性の場合もあります。実際に困ってからサービスを使おうと思っても使えないことがあります。申請してからサービスを支えるまでにタイムラグがある為、早めに相談し申請してしまいましょう!相談してマイナスになることは1つもないので
急いで必要な時に必要なサービスを使えるように準備しておきましょう。
介護認定調査の流れ
- 申請: 本人または家族が市区町村の窓口。
- 調査: 調査は以下のAとB ※Bについては受診しなければなりません。
- 判定: A調査結果とB主治医意見書をもとに、介護認定審査会で要介護度が決定。
- 結果通知: 判定結果通知。
A:訪問調査: 認定調査員が自宅を訪問、心身の状態や日常生活の様子を確認。
B:主治医意見書: 医師に心身の状況について意見書を作成。
認定調査で確認されること
Aの認定調査では調査員と呼ばれる人が本人に会って状況を確認しないといけません。
本人の認知力や判断力など受け答えに問題がありそうであれば家族に立ち合いを求めています。
- 身体機能: 移動、食事、排泄など、日常生活動作の能力
※実際の調査では椅子に座って体を少し動かしたり、布団やベッドなどから寝返り、起き上がり動作を確認します。
- 認知機能: 判断力、記憶力、コミュニケーション能力など
※実際の調査では短期記憶の確認やコミュニケーションの矛盾点なども調査員は確認します。特に元気に外出している!と本人が答えたとしても最近の外出日時やその時の様子など深堀して質問し本人の回答の信憑性を確認していきます。
- 精神状態: うつ状態や不安など
※ナイーブで難しい問題です。ローゼンハン実験https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%82%BC%E3%83%B3%E3%83%8F%E3%83%B3%E5%AE%9F%E9%A8%93
であるように調査員である私自身も注意して聞き取っていますが、聞き取った内容を記載し最終的な判断は医師にお願いするという事になります。
余談ですがAIが精神病患者を診断するという事がなされています。テクノロジーが発達する事で円滑に調査、診断できる日が来るでしょうね。https://www.tsukuba.ac.jp/journal/medicine-health/20210625140000.html
- 環境: 住環境、家族の状況など
※ここも聞き取ります。私の調査を行っている地域では家族が働いている為本人は日中独居状態という事がかなり多いです。
認定調査で確認されることは”別の記事”に記載しておきますが、
質問項目はすべて決まっています。
回答方法を本人家族が答える答え方としてアドバイスは困っている事を感情よりも具体的な工数で表現するようにすると良いでしょう。
例えば、”本人は毎回同じことを話している。認知症になっているから困っている”ということではなく、本人は毎回同じことを話していて話をさえぎると感情的になり、物を壊すから困る。頻度は毎日怒って皿割ってしまうといった事象について数字で説明する事です。
要介護度
要介護度は、以下の7段階に分けられます。
- 要介護1~5: 介護が必要な度合いを表し、数字が大きいほど介護が必要な状態です。
- 要支援1・2: 要介護まではいかないものの、介護予防が必要な状態です。
上記の通り困りごとを具体的に伝えられたら概ね要支援にはなると思いますが、あくまでも個人の感想ですので責任は負いかねます。
認定調査を受けるメリット
- 適切な介護サービスの利用: 要介護度に応じて、自分に合った介護サービスを受けることができます。
ヘルパーによる買い物支援、家事代行、入浴介助など時間単位で決まってきます。
- 経済的な負担の軽減: 介護保険サービスを利用することで、経済的な負担を軽減することができます。
サービスは概ね1割り負担(2024年10月現在)、今後はどう変わっていくかわかりませんが5,000円のサービスが500円で利用できることは大きいメリットですね。
認定調査を受ける際の注意点
- 正確な情報提供: 自分の状態を正確に伝えることが大切です。
- 必要な書類の準備: 申請に必要な書類を揃えておきましょう。
- 訪問調査への協力: 調査員に協力し、正確な情報を提供しましょう。
調査員にもよるとおもいますがリラックスして調査員が聞きたいことを明確に回答すると良いでしょう。調査と関係ないことを淡々と話されてもさすがに調査員も疲れてしまいます。
介護認定調査に関するよくある質問
- 介護認定調査はどれくらいの期間で終わりますか?
- 申請から判定まで、通常1.5~2ヶ月程度かかります。
- 認定調査は何度でも受けられますか?
- 健康状態が変化した場合や、サービスの利用状況が見直したい場合は、再度申請することができます。
- 介護認定調査は無料ですか?
- 介護保険制度を利用するため、無料です。
まとめ
介護認定調査は、介護が必要な人が安心して生活を送るために重要な手続きです。もし、介護が必要だと感じたら、早めに申請することをおすすめします。
最後により詳しい情報を知りたい場合は、お住まいの市区町村の介護保険窓口にご相談ください。
コメント