
「認定調査の日、親が急にシャキッとして別人のようになってしまった……」
「本当はもっと大変なのに、調査員にうまく伝わらなかった」
調査が終わった後、玄関を見送ってからガックリと肩を落とす。そんなご家族を、私はケアマネとして、そして調査員として数多く見てきました。
こんにちは、社会福祉士・ケアマネ・宅建士・賃貸不動産経営管理士の「さいたま猫」です。
実は、認定調査で正しい結果(=必要なサービスを受けられる判定)を勝ち取るには、ある**「伝え方のコツ」があります。感情的に「大変なんです!」と訴えるのは、今日で終わりにしましょう。調査員が求めているのは「涙」ではなく「数字(ファクト)」**です。
1. 調査員は「本人が3割増し」なのはお見通し
まず安心してください。私たち現役の調査員は、本人が調査の時だけ**「3割増しでシャキッとする」**ことは百も承知です。
- 普段は這って歩いているのに、調査員の目の前ではスッと立つ。
- 普段は物忘れがひどいのに、調査員の質問にはハキハキ答える。
これは「認定調査あるある」です。でも、調査員は超能力者ではありません。目の前の姿が「いつもの姿」でないことを証明できるのは、立ち会っているあなただけなのです。
2. 調査員を動かすのは「形容詞」ではなく「数値」
調査員は、調査票という「公的な書類」を書く仕事です。そのため、「とても大変」「すごく時間がかかる」という**形容詞(感情)**は、根拠として書きにくいのです。
調査員のペンを走らせ、判定を有利にするのは、ズバリ**「数値化された事実(ファクト)」**です。
こう言い換えるだけで、結果が変わる!
| 家族がつい言ってしまう言葉(NG) | 調査員が泣いて喜ぶ伝え方(OK) |
| 「いつもトイレが大変なんです」 | 「トイレに1回10分かかり、1日10回以上行きます」 |
| 「散歩はあまり行けません」 | 「週に2回出ますが、**5分(50m)**で座り込みます」 |
| 「立ち上がるのも一苦労で…」 | 「一日に自力で立ち上がる回数は10回以内です」 |
| 「着替えも全然できなくて」 | 「ボタンを留めるだけで15分以上かかっています」 |
3. 認知症の「見えない介護」も数値化する
認知症の項目は「取り繕い」が最も強く出る部分です。ここも数字で封じましょう。
- 物忘れ: 「今は名前を言えましたが、昨日は私のことを『お母さん』と5回呼び間違えました」
- 介護の抵抗: 「入浴を勧めると拒否され、説得に毎日30分以上かかっています」
- 夜間行動: 「週に3晩は深夜2時に起き出し、1時間以上荷造りを始めます」
【そのまま渡せる】認定調査用「ファクト記録シート」
当日、緊張してうまく話せない方のために、スプレッドシートやメモ帳にそのまま使えるテンプレートを用意しました。これを印刷して調査員に手渡すのが最強の対策です。
調査員への一言: 「本日は本人が**『3割増しの別人モード』**ですが、日常の数値は以下の通りです。判定の根拠にご活用ください」
記入項目リスト
- 移動: 連続歩行( )分、転倒(週○回)、立ち上がり(1日○回)
- 排泄: トイレ(1日○回、夜間○回)、介助時間(1回○分)
- 食事・更衣: 食事時間(1回○分)、ボタン留め(○分)
- 認知症症状: 同じ質問(10分間に○回)、夜間対応(週○回、○時間)
- 住環境: 段差(○cm)、手すりの有無(※不動産の視点で生活のしづらさを伝える)
4. なぜ「不動産のプロ」が認定調査を語るのか?
私は福祉の専門家であると同時に、宅建士・賃貸不動産経営管理士でもあります。
実は、介護のしやすさは**「住環境(不動産)」**と密接に関係しています。
「段差が○cmあるから、本人の移動に○分かかる」
「この間取りだから、夜間のトイレ介助がこれだけ大変」
こうした建物の構造と介護負担をセットで語れるようになると、自治体への説得力はさらに増します。今後は、空き家活用や後見業務を通じて、この「福祉×不動産」の知恵を地域に還元していきます。
まとめ:認定調査は「準備」が9割
認定調査の結果は、当日の頑張りではなく、**「どれだけ具体的な数字を用意したか」**で決まります。今日からスマホのメモ帳に、1つだけでいいので数字を記録してみてください。その1行が、あなたのご家族の大事な提言になります
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