介護認定調査の流れを簡単説明!
皆さんは「要介護認定」って聞いたことありますか? おじいちゃんやおばあちゃんが、施設に入ったり、ヘルパーさんを呼んだりする時に出てくる言葉ですよね。
でも、一体どんな仕組みで決まるの? 今回は、この要介護認定について誰でもわかるように、解説していきます!
要介護認定って、どんな仕組み?
要介護認定は、介護量「この人がどれくらいの介護が必要か」を数値で表すためのものです。
例えば、ご飯を一人で食べられないとか、お風呂に入れないとか、そんな風に、日常生活でどれだけ人の手を借りる量、必要があるのかを、詳しく調べて決めるんです。
この認定の結果によって、介護サービスの種類や利用時間などが決まります。
認定までの流れ ➡解説
認定を受けるまでの流れは、大きく分けて以下のようになっています。
- 申請: 市役所などの窓口で申請します。➡主に介護保険課、高齢介護課という窓口です。
- 調査: 認定調査員が自宅を訪問して、日常生活の様子などを詳しく聞きます。➡この時認定調査員が自宅や病院など本人の居場所に訪問します。概ね1時間のヒヤリングとなります。
- 一次判定: コンピューターで、調査結果をもとに、介護が必要な時間が計算されます。➡この算出の為に介護量が必要です。
- 二次判定: 介護認定審査会で、一次判定の結果や、医師の意見などを参考に、最終的な認定を行います。➡市区町村に設置される合議体です。
認定で大切なこと
認定では、
■「心身の能力」 :座れる人は椅子を使ったり、布団やベッドを使って日常生活の動作を確認します。
■「介助の方法」 :食事、買い物、風呂、トイレ、など様々な日常生活の動作を確認します。
■「障害や行動」 :本人の気分や気持ち、例えば夜眠れない。。鬱気味など、認知症状など
といった3つのことを、詳しく調べます。
例えば、「歩けるけど、ちょっとふらふらする」とか、「ご飯は食べられるけど、少し時間がかかる」といった具体的なことを、一つ一つ確認していくんです。➡こういった症状を伝える際には、普段の発生頻度と時間、この情報がめちゃくちゃ大事です。家族が調査に立ち会う際には必ずメモなり、事前に確認しておくべきですね。
認定結果はどうやって決まるの?
認定の結果は、「介護の手間」を数値化して決まります。
例えば、ご飯を食べるのに1時間かかる人と、10分かかる人では、必要な介護の時間が違いますよね。
この「介護の手間」を、コンピューターで計算し、要支援1」から「要介護5」までの7段階に分けます。
認定結果が変わることもあるの?
一次判定の結果が、必ずしも最終的な結果になるとは限りません。
例えば、「認知症で、いつも同じ質問を繰り返してしまう」といった、コンピューターでは判断しにくい特別な状況がある場合は、二次判定で変更されることがあります。
ちなみに認定調査を行っている私としては、すべて状況について記入しています。基本的に特記事項がない項目はありません。特記事項には何を書けば良いか?まで決まっています。
認定は、なぜ必要なの?
要介護認定は、「必要な介護サービスを、適切に受けられるようにするため」にとても大切な事です。
日頃の生活を正しく正直に伝えましょう。
根本的に日本の行政は申請主義となっているので正しく正確に申請することが最も重要な事です。
正しく伝えられないと本来なサービスを受ける事ができずに介護が必要な人が、適切なサービスを受けられずに、一人で生活を送っていると、健康状態が悪化したり、事故に遭ったりする危険性が高まります。
必ず誠実に正直に伝えましょう
まとめ
要介護認定は、一見複雑に見えますが、「どれくらいの介護が必要か」を数値で表すためのものです。
この認定によって、一人ひとりに合った介護サービスを受けることができるようになるので、安心して暮らしていくことができます。
もし、ご家族やご自身が介護が必要になったと感じたら、まずは役所に相談してみましょう。
/https://xmhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-12300000-Roukenkyoku/0000077372.pdf
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