
今は、張り詰めていた糸が切れ、何とも言えない疲労感や焦燥感の中にいるかもしれません。「あんなに時間を削って勉強したのに、自分は何をやっているんだろう」と、自分を責めてしまう夜もあるでしょう。
でも、どうか聞いてください。今日は、大宮の街で一歩ずつ、16年という歳月をかけて「社会福祉士」というパズルを完成させてきた私自身の、格好悪いけれどリアルな物語をお話しします。
資格は「取った瞬間」には輝かない
私は16年前に社会福祉士の資格を取得しました。合格したその日は、人生が劇的に変わるような気がしたものです。しかし、現実はそう甘くありませんでした。資格を取ったからといって、すぐに劇的な変化が訪れるわけでも、魔法のように目の前の課題が解決するわけでもなかったのです。
正直に言えば、「せっかく取ったけれど、この資格、今の自分にはあまり役に立っていないな」と感じながら過ごした時期もありました。でも、今になって振り返ると、資格は「持っているだけ」ではただの紙切れですが、「持ち続けていること」で、いつか必ずチャンスと繋がる強力なカードだったのです。
まず私を救ったのは、社会福祉士を持っていることで得られた「ケアマネジャー(介護支援専門員)」の受験資格や科目の免除でした。そのおかげでケアマネにも合格し、私はひとつの「実務」に辿り着きました。それが、介護認定調査です。
月に10件、土日の朝の「積み重ね」が未来を作った
ケアマネの資格を活かし、私は認定調査員として働き始めました。もうかれこれ4年ほど続けています。平日は本業、そして土日の朝には認定調査へ向かう。毎月10件ほど、一軒一軒、高齢者の方々のご自宅を訪ねる日々です。
1件の単価はおおよそ4,000円。決して派手な稼ぎではありません。しかし、私はこの「認定調査で得たお金」を、未来への投資に回すことに決めました。
そのお金で社会福祉士会に入会し、3年間にわたる「基礎研修」を修了しました。さらにその後、成年後見人の登録研修も受け、ようやく成年後見人の名簿登録を終えることができたのです。
16年前、机にかじりついて覚えた「成年後見制度」の知識。当時はただの暗記対象でしかなかったものが、16年の時を経て、認定調査という泥臭い実務と結びつき、私の中で「血の通った専門性」として蘇りました。今、私はようやく社会福祉士としての倫理観を持ち、真に誰かの権利を守る土俵に立つことができたのです。
「福祉」だけでは守れないものがある
さらに、私は後見業務を進める中で、大きな壁にぶち当たりました。それが「住まい」と「不動産」の問題です。
高齢者の方にとって、自宅の引っ越し、あるいは長年住み慣れた土地や建物の処分は、人生の集大成ともいえる切実な問題です。しかし、福祉の知識だけでは、複雑な契約や土地の価値を正しく判断し、守ることはできません。
そこで私は、宅地建物取引士、賃貸不動産経営管理士、そして行政書士の資格も取得しました。一見、福祉とは無関係に見えるかもしれません。しかし、後見人として「その人らしい最期」を支えるためには、法律と不動産の知識が、どうしても必要だったのです。
あなたが今勉強している「社会福祉士」の知識は、将来、こうした他の専門知識とガチリと噛み合う日が必ず来ます。それは5年後かもしれないし、私のように16年後かもしれません。でも、その日が来た時、あなたは「あの時、諦めずに勉強しておいて本当に良かった」と、過去の自分に感謝するはずです。
最後に:頑張っているあなたを、あなたが一番好きになってほしい
試験に向けて努力を続ける道のりは、孤独で、長く、険しいものです。
でも、忘れないでください。あなたがどれほど自分を追い込み、どれほどの想いで机に向かってきたか。そのプロセスを一番近くで見守り、一番知っているのは、他の誰でもない「あなた自身」です。
結果がどうあれ、誰かのために、そして自分の人生のために必死になれるあなたは、それだけで十分に美しく、誇らしい存在です。どうか、資格に向けて頑張った自分を、もっともっと好きになってあげてください。
社会福祉士として活躍するまでの道のりは、まだまだ先が長いかもしれません。でも、急ぐ必要はありません。一歩一歩、大宮の参道を歩くように、自分のペースで進んでいきましょう。
資格はゴールではなく、長い旅の「通行証」です。その通行証を手に、いつか現場でともに語り合える日を楽しみにしています。
諦めずに、誇りを持って。
あなたの挑戦を、心から応援しています。ともに頑張りましょう。
社会福祉士試験に合格するための勉強方法|いつからどのような方法で始める?|生涯学習のユーキャン社会福祉士の試験に合格するための勉強時間は300時間程度が目安だといわれています。7~8月頃になると、改正内容をふまえた新しい参考書や問題集が発売されます。その時点から1日2時間程度毎日勉強すれば、試験の頃ちょうど300時間に達するため、受...

コメント