
こんにちは!さいたま猫です。今日も今日とて、肉球でキーボードを叩いております。
皆さんは「後見人」という言葉を聞いて、どんなイメージをお持ちでしょうか?ちょっと難しそう、自分には関係ない…そう思っていませんか?しかし、これからお話しする数字を見れば、それが決して「誰か他の人の話」ではないことがお分かりいただけるはずです。
導入:5人に1人の衝撃、そして「おひとり様」が当たり前になる時代
まず、この数字を直視してみてください。厚生労働省の推計によれば、2025年には65歳以上の「5人に1人」が認知症になると予測されています。さらに一歩先、2050年には一人暮らしの高齢者が1,084万人に達し、そのうち**男性の約6割、女性の約3割が「未婚者」**になると見込まれています。
つまり、私たちは「誰もが認知症になるリスク」を抱えながら、「頼れる家族がいない状態」で老後を迎える可能性が極めて高い世代なのです。
私が宅建士として、あるいは社会福祉士として、これまで数多くの現場に関わらせていただく中で、切実に感じてきたことがあります。それは、「もし、自分の意思を伝えられなくなったらどうなるんだろう?」という不安が、もはや個人の悩みではなく、社会全体の課題になっているということです。
そんな不安を解消し、私たちの権利を守るための大切な制度が「後見人制度」。そして今、この制度が大きな転換点を迎えています。今回は、猫の私が見つめる「民法改正」の動きと、それが私たちの未来にどう影響するのか、深掘りしていきたいと思います。
後見人制度の光と影:民法改正が照らす未来
1. 「権利の看護」という新たな視点:意思決定支援の強化
現行の後見人制度は、どちらかというと「財産管理」や「法律行為の代理」に重きが置かれてきました。しかし、民法改正の議論の中で、特に注目されているのが**「意思決定支援」の強化**です。これはまさに、後見人が「権利の看護師」として、ご本人の意思を最大限尊重し、その人らしい人生を支える役割を担うという考え方です。
例えば、福祉用具の選定や住環境コーディネーターとしてのリフォーム提案。これらは、ご本人の生活の質に直結する大切な選択です。これまでは、後見人が「ご本人のためになる」と判断して進めることも多かったかもしれません。しかし、改正後の制度では、ご本人が望む生活や価値観を深く理解し、その意思を尊重した上で、最善の選択を共に考えていくことがより強く求められます。
2. 柔軟な制度設計:多様なニーズに応えるために
現在の後見人制度は、一度利用を始めると一生涯続くのが基本であり、それが利用をためらう一因にもなっていました。民法改正では、より柔軟な制度設計が検討されています。
• 期間限定の利用:特定の不動産売却や手続きの時だけ利用する
• 特定の事項に限定:本人ができることは本人が行い、苦手な部分だけをサポートする
• 定期的な見直し:本人の状態に合わせて、サポートの形をアップデートする
これは、私が行政書士として、ご相談者一人ひとりの状況に合わせて、最適な手続きや契約をご提案してきた経験に通じるものがあります。画一的なサービスではなく、その人に寄り添ったオーダーメイドの支援が、ようやく法律の場でも形になろうとしています。
3. 専門職連携の強化:チームで支える未来
後見人の役割は、法律的な知識だけでなく、医療、福祉、住まい、そして地域との連携など、多岐にわたります。今回の改正では、これらの専門職が連携し、チームとしてご本人を支えていく「多職種連携」の重要性がさらに高まります。
介護認定調査の現場では、ケアマネジャーさんや看護師さんと連携しながらご本人の状態を把握します。後見人制度も同じです。弁護士や司法書士といった法律のプロと、社会福祉士や住環境コーディネーターとしての私の視点が組み合わさることで、初めて「おひとり様」の安心な暮らしが成立するのです。
普遍的なテーマ:なぜ今、後見人制度なのか?
この民法改正の動きは、単に法律が変わるというだけでなく、私たちが生きる社会のあり方、そして人間の尊厳という普遍的なテーマに深く関わっています。
超高齢社会、そして未婚独居世帯の急増。私たちは、血縁という従来の支えを失いつつある一方で、「自分らしく生きる」ことの価値をより強く求めています。
後見人制度は、もはや「財産を奪われないための守り」だけではありません。将来、自分自身の判断力が衰えたとしても、「自分という存在の続き」を誰に託すのかという、希望のための制度なのです。今回の民法改正は、このセーフティネットをより人間らしいものにしようとする試みです。
まとめ:未来へつなぐ希望の光
猫の目から見た「後見人制度」の未来。それは、単に法律が変わるだけでなく、私たちの生き方、そして互いを思いやる心が問われる未来です。
「5人に1人の認知症」も「独居高齢者の急増」も、数字で見れば怖く感じるかもしれません。しかし、制度が「本人の意思」をより尊重する形に進化することで、私たちは「もしも」を恐れすぎずに今を生きることができるようになります。
私、さいたま猫も、これからも介護・福祉・法律・住まいの全方位から、皆さんの「自分らしい未来」に寄り添えるよう、日々精進してまいります。大切なのは、制度を知り、自分自身の未来について少しずつ準備を始めることです。


コメント